婦人科検診とは 子宮・卵巣の病気 乳房の病気 FAQ
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卵巣は、妊娠、受精に必要な卵胞をかかえている臓器で、女性ホルモンを産生しています。そのため、腫瘍が出来やすい臓器でもあります。一口に卵巣腫瘍といっても、さまざまありますが、大きくは嚢腫と充実性腫瘍の2つに分かれます。嚢腫は、中に水のようなものがたまって、ぶよぶよしています。ほとんどの場合良性ですが、中には悪性のものや、悪性に変化するものがあるので注意が必要です。
卵巣そのものは親指の頭くらいですが、腫瘍ができると徐々に大きくなり、時には数キログラムにもなります。小さいうちは、ほとんど症状がありません。握りこぶしくらいになると、痛みや、腹部膨満感など自覚症状がでてきます。また、何らかの原因で卵巣が根元からねじれると、激しい痛みがおこります。このねじれで、血流がストップして、緊急手術が必要となる場合もあります。卵巣嚢腫は幅広い年齢層にみられます。
子宮内膜症は子宮の内側にのみ存在する子宮内膜が、子宮腔以外の場所にできて増殖する病気です。症状がないこともありますが、典型的な症状としては月経困難症(月経時の強い下腹痛、腰痛)があり、進行すると月経時以外にも下腹痛、腰痛、性交痛などがみられるようになります。不妊症の原因となることもしばしばあります。卵巣にできた子宮内膜症を卵巣チョコレート嚢腫と呼び、超音波検査で発見されることもしばしばあります。女性ホルモンや月経により内膜症は活発化するため、通常、妊娠や、閉経とならない限り進行性の病気です。以前に比べ、20代の女性に子宮内膜症が多くなった理由は、この妊娠経験が原因の一つともいわれています。

婦人科専用の経膣超音波法で観察します。
卵巣の場合、排卵期(月経開始から2週目頃)では卵胞という直径2cmほどの円状の陰影が認められます。これは正常ですのでご心配ありません。内部が不鮮明なもの、大きさが5cmを超えるものは卵巣腫瘍の疑いがあります。
子宮内膜症の場合、卵巣に発症するもの(卵巣チョコレート嚢腫)や子宮にできる子宮腺筋症などでは診断可能ですが、骨盤内腹膜表面にできる癒着などは診断するのは困難です。あまりにも月経痛がひどい場合、診断、場合によっては治療もかねて腹腔鏡検査を行います。

卵巣嚢腫(腫瘍)の全てが治療を必要とするわけではありません。卵巣嚢腫はほとんどが良性ですので、それほど大きくなくて無症状の時は経過をみます。超音波検査で悪性が疑われる場合や症状がある場合には手術をします。悪性の可能性が低ければ、通常、腹腔鏡下手術が行われます。正常卵巣部分を残す嚢腫核出術を原則的に行い、術後は正常卵巣機能を有します。卵巣は一つだけでも妊娠が可能ですが、若年の場合、極力卵巣を残す方針がとられます。卵巣をすべて摘出してしまうと、女性ホルモンの分泌がなくなるので、ホルモンのバランスがくずれ、自律神経のバランスも崩れ、更年期障害のような症状が表れます。また、とってからしばらくすると、副腎からの少量の女性ホルモンの分泌で、少し症状が軽くなる場合もあります。人によって、差がありますが、副作用の心配はありません。
子宮内膜症では偽閉経療法といって薬によって閉経状態を作る治療法もあります。

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